sinote

海外文学を中心に朗読した小説の分からないところを調べて、折角なのでまとめていきたいと思います。あなたの読書生活をお助け出来たら幸いです!

面白いブログ・1

 

面白いブログの文章にはいろいろある。人によって好みの文体やテーマも違うでしょう。私が好きなのは「かっちりした文章でふざけている」ブログです。地文が知性的・理性的であるだけ、思いっきり馬鹿らしいことを書いてあったりするとギャップで面白い。森見登美彦とか京極夏彦的快楽といいましょうか。

久しぶりにネットの読み物を読みたいなと思って数時間。面白い方がいらっしゃいました。

★少し編集しました。(7/31)

 

真顔日記

diary.uedakeita.net

 

筆者は五十音の行のなかでパピプペポが圧倒的に好きだという。しかし、そのパピプペポのもつあまりに秀でた幼児性を恥ずかしくも思うという。

この恥ずかしさは、いい大人が好きな食べ物を聞かれて、「カレーライスとハンバーグ!」と答える恥ずかしさに似ている。あるいは好きなタイプを聞かれて、「かわいくて巨乳の子!」と答えてしまうような。

あまりにも洗練というものがないだろう、ということですね。そんなにも幼児性がむきだしのままでいいんですか、抑圧も自己批評も何にもないじゃないですか、ということ。

「パピプペポが好きなのは結構だが、もう三十なのだし、ガギグゲゴの濁りや、ナニヌネノのねばりけ、ラリルレロの巻きかげんにも目を向けてみてはどうかね? 私など十代の半ばにはパピプペポに飽きて、バビブベボに注目していたものだが? まったく、最近の若いもんは幼稚で困る。二十になってもパピプペポ、三十になってもパピプペポなんだからねえ……」

そんな(成熟した大人の)声が聞こえてくる。

 

私など十代の半ばにはパピプペポに飽きて、バビブベボに注目していたものだが?

いるいるこういうやつ。ちなみに私は小説内の擬音をカタカナで書く人を軽蔑します。

私など十代の半ばには擬音のカタカナ表現のもつ稚拙生に飽きて、ひらがな表現に注目していたものだが?

みたいな。チャHするオッサンとか出会い厨のオッサンとかだいたいカタカナなので面白いです。カタカナの擬音ほど幼稚に見えるものはないと思います。

 

ちなみに、好きな一行を尋ねられて、「こいつ分かってるな、通だな、本物の大人だな」と思われるのは何か、これは自分もずいぶん考えたんですが、結論としては、アイウエオに尽きるでしょうね。

つまり、母音を選ぶこと。これはどんなジャンルでもそうでしょう。五十音におけるアイウエオというのは、音楽におけるバッハみたいなもんですから。

しかも、パピプペポを通過した上でのアイウエオだと分かるのが、いちばん説得力を持つだろう。幼児的なものの魅力を熟知し、青年的なものの魅力も通過した上で、最終的に辿りついた境地がアイウエオなのだと分かること。これがいちばんかっこいいわけです。

「好きな五十音? そうだね、パピプペポが好きだった時期もあるし、カキクケコやサシスセソにハマッたこともある。他人と違うようになりたくて、ザジズゼゾやバビブベボが好きだと言い張った時期もある。そんな俺も、今じゃ三十代。これだけの期間、五十音と付き合ってきて言えるのは、結局どの行も、語尾を伸ばせばアイウエオに行き着くということなんだよね。パッ、ピッ、プッ、と言いながらも、その影には常に、アッ、イッ、ウッ、という響きがあった。ガキの頃の俺は、それに気づけてなかったんだな。アイウエオなんてつまんねーじゃん、と言ったこともある。若気の至りだったよ。ようやく、好きな五十音はアイウエオだと言えるようになった。Back to the Basic. すべてのはじまりであり終わりであるもの。それが、アイウエオだからね」

 いろいろありますね。B'zやバンプから音楽に入った少年が洋楽好きになりEDMにはまりデスメタルに行ったりジャズにはまってみたりして中年にクラシックのよさをドヤ顔で語ってるような。

五十音における母音と言うのは音楽におけるバッハ。

そこに一足で行き着いてしまうのが凄い。

 

diary.uedakeita.net

 

www.itmedia.co.jp

これはITmediaという外部サイトの記事ですが爆笑しました。

なんというか、この方はものすごくかっちりした文章を書く訓練を積んでその上でちゃんと落としたり変化をつけたりする、そういう構成も学んでいるんだなと思います。ちゃんとこう、三回転半ひとひねり、みたいな。違うか。ツッコミも面白いし。ものすごく言葉を選んで書いていると思います。

哲学の本のレビューなんかも書いていらっしゃいます。

 

www.e-aidem.com

 

どれも面白いので全記事読みたいです。

ちなみに最新記事はこちら。

 

diary.uedakeita.net

569usersだと…なんか凄いことになっている。

 

 

他にも私が知っている興味深い方のブログをいくつか紹介したいと思います。真面目なものが多いです…。TwitterInstagram一辺倒の世の中ですが、こうやってネットに何気なく散らばっているブログの情報も大変ためになると思います。そういうサイトって、たまたまグーグル検索したりしてヒットする以外に何か見つけ道があるのでしょうか…。おすすめのサイトあるよって方是非教えてください。

 

しない・させない・させられない
blog.livedoor.jp

先日検索していて知ったブログサイト。

 

blog.livedoor.jp

blog.livedoor.jp

 

 マンモTV
www.mammo.tv

「高校生のため」と銘打ってありますが、「子供のため」と銘打った何かって、だいたい大人にとっても有益というか、大人であるとなおさら触れられない情報が多いですよね。それはこのサイトにおいても同じで、いろんな先生のインタビューや、生き方、レビューなんかが載っています。その中でも多賀谷浩子さんという方が映画のレビューをしてくださっていて勉強になります。

 

www.mammo.tv

 

www.mammo.tv

 

雨と休日

shop.ameto.biz

«雨と休日»にふさわしい静かなアーティストのCDだけをセレクトして販売しているサイト。このページで素晴らしいのは、紹介文と同時に音楽の視聴が出来るということです。

 

 Dia memo

大小島真木、という芸術家さんのサイト。

ohkojima.wordpress.com

 凄い作品をつくるな、と思って登録しました。

https://ohkojima.files.wordpress.com/2015/12/birds-view1.jpg?w=575

個展「鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして。」本日、最後の日となりました! | Dia memo

 

http://67.media.tumblr.com/fca51f6e45bf3fd486206c1f28b9ea6a/tumblr_o1hqiqS9du1srxxw3o1_500.jpg

bitecho.me

確かこの記事を見て知ったのだと思います。これは彼女のパレットらしいです。こういうふうに何もおそれず、表現を創れたら素敵だろうなあと思います。私はどうも怯えてしまって、こういうことができません。

 

疲れたので今日はこのへんで。またこういう記事を書きたいです。

ありがとうございました。